鏡に映る自分の肌に、一喜一憂した日々。
10代から40代になった今まで、
私は肌と真剣に向き合ってきました。
ニキビ、シミ、乾燥、敏感肌…
どの時期にも悩みは尽きず、
常に「正解」を探して試行錯誤の連続でした。
この体験記は、
そんな私のスキンケアの軌跡です。
肌のことで戸惑うとき、
こんな人もいたんだなと思ってもらえたら
少し気が楽になるかもしれません。
肌の悩みって、ホント、
自分でも驚くほど気分に影響するものですよね。
だからこそ、私の失敗や気づきが
誰かの役に立てたら嬉しいです。
- 肌は「正解」よりも「バランス」でできている
- スキンケアは“与える”だけでなく“引く”ことも大切
- 見た目の変化よりも、内側の声を聴くことが何より大事
- 「継続」も「やめる」も、肌には大きなストレス
- 自分の肌は“他人と同じじゃない”と受け入れることが回復の第一歩

Contents
10代:ニキビとの戦いと、市販品ジプシー
私のスキンケア人生は、
「ニキビ」との戦いから始まりました。
思春期真っ只中。
おでこ・頬・あごに赤ニキビが次々に現れ、
鏡を見るのも憂うつでした。
CMで紹介された洗顔フォームや、
雑誌で見たニキビローション。
「ニキビに効く」と書かれたものは
片っ端から試しました。
今思えば、
皮脂を取りすぎて乾燥→
乾燥で皮脂が増えてまた悪化、
という負のループ。
でも当時の私は「洗えば治る」と思い込んで、
肌をいじめてばかりでした。
高校時代にはニキビを隠すために
大人の見様見真似でファンデーションを厚塗りし、
クレンジングも強めのものを使うように。
「隠す」が最優先で、
「肌に良いか」なんて考えていませんでした。
内側の声より、
“外側の正解”ばかりを求めていた——
今振り返れば、まさにその通りです。
20代:ニキビは落ち着くも、油断大敵だった
20代になると、
思春期のような頬の赤ニキビは減ってきました。
「やっと自由にメイクが楽しめる!」
と解放されたような気分。
しかし、
ここから第二の肌トラブル期がスタート。
ファンデーション、
コンシーラー、チーク、ハイライト…
メイクで「鎧」をまとうことに安心して、
クレンジングが適当になっていく。
結果、
肌のざらつきや小さな吹き出物が増加。
「またか…」と見てみぬふりをしていたけれど、
肌は悲鳴を上げていたのだと思います。
この時期は、
“ちゃんとしている自分”に安心しながら、
肌を使い捨てていたようなもの。
表面的なケアでは、
本当の意味で肌は整わない。
そんなこと、当時は気づけませんでした。
30代前半:シミの出現と、スキンケア迷子
出産後、鏡に映る頬に違和感。
「あれ、ファンデで隠れない…?」
それが、人生で初めての「シミ」でした。
ホルモンバランスの乱れや
紫外線ダメージの積み重ねが、
一気に表に出た瞬間。
紫外線対策を徹底し、
美白系のアイテムをいろいろ試しました。
でも、どれも「ピンとこない」。
口コミや広告の言葉に何度も期待しては、
ガッカリしていました。
生理前になると、またあごにニキビ。
子育て中のストレスと肌荒れが重なると、
心がどんどん追い詰められる…
「もう、失敗したくない!」
という気持ちが、
逆にスキンケア迷子を加速させていたように思います。
30代後半:敏感肌化と、“肌断食”への挑戦
ある時から、
どんな化粧品でもピリピリするように。
今まで大丈夫だったアイテムでも、
赤みやかゆみが出る…。
「私の肌、何か変わった?」
と本気で不安になりました。
そこで出会ったのが「肌断食」の考え方。
必要最低限のケアにして、
肌の自己回復力を引き出す。
理屈は納得。
でも、私には合いませんでした。
ワセリンだけでは外に出るのも不安。
紫外線が怖くて逆にストレスに。
結局、
“必要最低限+防御”のバランスで、
自分に合うスキンケアを見直す方向に。
昔からのあこがれだったSK-IIに手を出したのもこの頃。
たしかに、使い始めて2ヶ月くらいだったかな、
キメは整ったけれど…
「この金額、子どもに使いたい」
と思った瞬間に熱が冷めて(笑)
やめたら肌荒れが再発。
続けるにも、やめるにも、覚悟がいる。
スキンケアとは、
“努力”より“持続可能なバランス”
なのだと痛感した時期でした。

40代:ホルモンバランスの波に揺れる肌
そして40代。
まず感じたのは、
「メイクがまったく乗らない」という事実。
乾燥、崩れ、毛穴目立ち…
正直、「今日は肌の調子がいいかも!」
なんて日は一度もなかった。
そんな中、
子どもの皮膚科の付き添いで見つけたのが
「白玉注射(グルタチオン)」のポスター。
思い切って自分もやってみたら、
5回目を過ぎた頃から
肌に透明感が出てきてびっくり。
「うっすらくすぶっていたシミ」も、
ほんの少し薄くなったような…。
もちろん個人差はあるけれど、
「やってよかった」と思えた体験でした。
でも、結局
子どもの皮膚科通いがなくなると同時に
辞めちゃいました。
理由は、
時間的な余裕のなさと費用の負担です。
SK-IIを辞めたときと同じで、
やっぱりこのお金は子どものために使いたい。
こどもの成長を感じていくうちに
そんな想いが強くなったからでした。
ただ、この経験を通して私は
「何を優先したいのか」
「どう肌と向き合っていきたいのか」
を考えられるようになったんです。
40代の肌は、「体調」や
「ホルモンの波」に強く影響されます。
スキンケアだけじゃ補えない部分があるからこそ、
体の内側からのケアも大切だと感じました。
まとめ:肌と心、両方のバランスを大切に
肌は人生とともに変化します。
私のように、
ニキビ・シミ・敏感肌を一通り経験すると
「これさえ使えば大丈夫」なんて
魔法のアイテムはないとよく分かります。
大切なのは、
- 自分の肌の“声”を聞くこと
- 外側の情報に振り回されすぎないこと
- 続けられるケアを選ぶこと
- 肌と心、どちらの“バランス”も見ること
肌は、自分の心と体の状態を映す鏡です。
第16代アメリカ合衆国大統領
アブラハム・リンカーンの言葉に
「40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」
そんな言葉がありますが、私はこうも感じています。
40代を過ぎると、
その人がどんなふうに自分と向き合ってきたか
スキンケアや生活習慣など、
日々の積み重ねが肌に表れるようになると思うのです。
リンカーンが言う、”自分の顔”とは
少し違う意味かもしれないけれど、
肌や表情には、
自己管理のあり方や生き方がにじみ出る。
だからこそ、
年齢を重ねた今、自分を大切にするケアを
「ちゃんと選びたい」「丁寧に続けたい」
そんな風に考えていきたいと思っています。
だからこそ、
スキンケアは「商品選び」以上に
「自分と向き合う時間」だと今は感じています。
肌との付き合いが、少しでもやさしく
心地よいものになりますように。
今回もお読みいただき、ありがとうございました!
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