市販の化粧水では満足できない。
なんとなく肌に合っていない気がする。
どれを使っても
「これはなんか違う…」という違和感が消えない。
そんな思いを持ったこと、ありませんか?
私自身、敏感肌で混合肌。
しかも、
年齢を重ねるごとに肌は不安定になり
Tゾーンは皮脂詰まり
Uゾーンは乾燥とシワ。
もう泣きたい・・・
そんな日々の中、
スキンケアは好きな物を「選ぶ」というより
「探し続ける」感覚でした。
そして、ようやくたどり着いたのが
“自作”という道だったのです。
この記事では、
私がなぜ市販の化粧水から離れ
自作化粧水にたどり着いたのか。
その過程で感じた気づきや
肌との向き合い方の変化を
まとめてみたいと思います!
Contents
敏感肌の壁、市販品への不信感
20代の頃から、肌は「普通肌」とは言い難い状態でした。
すぐにテカるし、ちょっと油断したらニキビもできる。
“効果がありそう”な化粧品を試して、当時は“刺激”になっているとも知らずに「これが効いている」と勘違いで肌を痛めつける日々……
それでも“若さ”と、“隠す”ことに優秀なメイクアップ商品に助けられ、毎日肌を酷使してきました。
それが40代を過ぎて、“若さ”の加護がなくなった途端、どうにもならないトラブル続きの肌に。
乾燥・皮脂・赤み・ヒリつき。
ここでやっと、「これはダメだ」と気づくようになったんです。
((関連記事➔自分で化粧水を作ると決めた理由))
とはいえ、次にどうすればいいのかもわからない。
とりあえず、何かを変えなければ。 そう思った私は、成分を見るようになりました。
それが、次の気づきにつながっていきます。

成分との対話が始まった
年齢を重ねるごとに
「肌は変わっていく」と実感するようになります。
化粧品に対して「いい匂い」とか
「しっとりする」だけではなく、
「何が入っているのか?」
という視点で見るようになりました。
原材料を読むクセがついたことで
面白い発見も増えました。
「これは好きだった製品に入っていた成分だ」
とか、
「これが肌に合わなかった原因かも」
といった気づき。
そこから
「じゃあ、必要なものだけを入れたら?」
という発想に。
この考えが、
後の“自作化粧水”に大きくつながっていきました。
自作化粧水との出会い
最初は「怖い」「難しそう」
そんな印象がありました。
でも、調べてみると意外と簡単。
必要なのはたった数種類の材料と、
清潔なビーカーや保存容器くらい。
私が最初に作ったレシピはこんな感じでした:
- 精製水
- ヒアルロン酸原末(ごく少量)
- プロパンジオール(保湿)
- ナイアシンアミド(肌トーンを整える)
- 好みの精油(抗炎症系)
「これだけ?」と思われるかもしれません。
でも、
肌に触れた瞬間「あ、合ってる」
と感じたのは久しぶりでした。
そこからは毎回、
自分の肌の調子に合わせて
微調整を重ねていく日々です。
とは言っても、
毎回毎日毎日配合を変えて作る…
なんてことは出来ないので
私の場合は。
2週間分を試して次、というサイクル。
作ってみたけど、即、合わない!
と思ってガッカリしたことも何度もありました。
でも、その
「合わなかった理由」もすぐに見つけられるように。
むしろ、
何がNGだったのか?
何が多すぎたのか? という
“肌からの声”を
ちゃんと聞くチャンス。
こんな風に考えられるようになりました。
使い切る頃には
次の配合がすでに頭に浮かんでいる──
そんな風に、自分の肌と会話するような感覚が
いつしか楽しさに変わっていきました。
成分の「ちょっとした差」で肌は変わる
自作化粧水を作るようになって
肌って本当に繊細なんだな
と改めて実感することが増えました。
たとえば、私の大好きな成分
「ナイアシンアミド」。
肌に合うと感じていたので
もっと効かせたい一心で、あるとき
ほんの0.5gだけ配合量を増やしてみたんです。
「これでもっとキレイになれるかも!」
なんて期待しながら使ってみたら──
なんと、
ピリピリとした刺激が出てしまいました。
肌には“ちょうどいい”バランスがある。
そのことを思い知らされた出来事でした。
“ばっかり食べ”ダイエットが推奨されないように、
スキンケアも「入れれば入れるほど良い」
というものではないんですね。
また、
ヒアルロン酸も「溶かし方」で
使用感がまったく変わるという発見もありました。
とろみ感も浸透のスピードもまるで違うんです。
さらに言えば、
化粧水は水分を与えるためのものなのに
とろみや油分が強すぎると、
逆に浸透していかないような気がすることも。
こういった
“感覚的な気づき”って、
実際に作って、肌にのせて、
数日使ってみて、初めて分かるんです。
ラベルや広告だけでは絶対に得られない
肌との対話から得られる大事なヒント。
だからこそ、
ちゃんと肌に合うっていう感覚を大切にしたいな
と思えるようになったんです。

肌が安定するという感覚
自作の化粧水を使いはじめて、
肌の調子が少しずつ落ち着いてきました。
たとえば、
- 朝の皮脂浮きが前より減った
- 頬の乾燥やピリつきが気にならなくなった
- スキンケアが「怖いもの」ではなくなった
そんな変化を感じています。
でも、それは単に
「自作だから良い」という話ではありません。
むしろ大事だったのは、
肌に向き合う姿勢そのものだったのかもしれません。
「この成分は今の私に必要?」
「昨日より乾燥してる?」
「少しピリついたのは、濃度が高すぎた?」
そんな風に、ひとつひとつ確かめながら
肌と対話するようになって
気づけば以前よりずっと
“安心して肌と付き合える”ようになっていました。
もちろん、自作という方法が
万人に合うとも思っていません。
ただ、
今の自分の肌に必要なものを
自分自身で選び取るという感覚が、
肌との信頼関係を少しずつ築いてくれたように思うのです。
自作だからこそのこだわりと課題
自作化粧水には、いい面もあれば
気をつけるべき点もあります。
たとえば保存性の問題。
市販品のような強い防腐剤を使わないので
品質管理には慎重さが求められます。
私は基本的に2週間で使い切れる量だけを作り
保存容器は毎回しっかり洗浄・消毒しています。
また、
すぐに効果を感じられるとは限らない
ということもあります。
この”感覚”がなかなか難しい。
即効性を求めるよりも
肌のリズムや季節の変化に合わせて
少しずつ整えていく──
そんなスタンスが必要です。
そしてもう一つは、
レシピを柔軟に変える手間。
乾燥が気になる時期には
保湿成分を少し増やしたり
肌が揺らいでいる時には
よりシンプルにしたり。
地味な作業ですが、この
“ちょっとした調整”こそが
自分の肌を深く知ることに
つながっていると感じています。
私はグリセリンが合わないタイプなので
保湿成分の選び方にはとくに神経を使います。
香料も避けていて
その代わりに精油をほんの少し。
抗炎症や鎮静作用のあるものを選んで使っています。
こうした細やかな工夫は
「肌の理想形」を思い描きながら
そのゴールに向けて作っているからこそできること。
自分の”良い状態”を知っていて、
そこに近づけるために
肌に必要なものを、必要なぶんだけ届ける。
この感覚は
敏感肌な私にとって、大きな安心の指針
になっています。
まとめ:肌と「付き合う」ではなく、「共に暮らす」感覚へ
スキンケアって、つい
「何かを塗れば良くなる」と思いがちですよね。
でも、本当に大切なのは
「肌が本来の力を発揮できるように手を貸すこと」
なのかもしれません。
私が自作という道にたどり着いたのは
たくさんの化粧品を試しても
どこか“しっくりこない”感覚が拭えなかったから。
合わない成分で肌が荒れるたびに落ち込んで
「これでいいのかな…」と迷って
また次のスキンケアを探す…
そんな繰り返しに疲れてしまっていました。
でも、
肌のことをきちんと考えて
自分で選んで、自分で調整する──
そんな工程を通して
「安心して肌と向き合える」
という感覚が育っていきました。
それが、たまたま
“自作”という形だったというだけ。
大事なのは、
使う化粧水の“スタイル”ではなく
肌に向き合う姿勢そのものだと思うのです。
誰かのおすすめでもなく
流行の成分でもなく
「今の自分の肌には、何が合う?」
という視点で選べるようになったとき
肌との関係も
少しずつ穏やかになっていきました。
スキンケアは「戦う」ものじゃない。
「肌をコントロールする」のではなく
「肌と一緒に暮らしていく」もの。
そんなふうに感じられるようになった今
毎日のスキンケアが
少しだけ自分を労わるような、やさしい時間になっています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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