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“プロの言葉”が全てじゃない理由
最近、「シミを消したい」
「毛穴を小さくしたい」
「肌にハリがほしい」など、
美容医療に関心を持つ人が
本当に増えてきましたよね。
わたしの私の知り合いにも
「シミ取りしてきたー!」なんて
言っている方もいます。
でも、その中で
私がずっと引っかかっているのが
こんな声。
「病院だから安心でしょ?」
「医師が言ってたから大丈夫」
などと、
“判断を丸投げ”してしまっているケースが多いこと。
私自身、美容医療の原理を知れば知るほど
「肌をいじることの怖さ」と
「自分で理解しないまま任せることのリスク」を
強く感じるようになったんです。
今回は、美容医療について
私なりの考えを書いてみようと思います。
はじめに
美容医療について書くにあたり
まずお伝えしたいのは
「美しさの定義は人それぞれ」
ということです。
私個人としては
吉永小百合さんのような
自然で飾らない美しさを理想としています。
でも、
人によっては叶姉妹さんや
平子理沙さんのような
華やかで強い個性の美しさを好む方もいます。
この記事はあくまでも私の価値観をもとに
美容医療をどう捉えるか
という視点で書いています。
ですので、
「これが絶対の答え」
というわけではないことをご了承くださいね。

美容医療が“信頼できそう”に見える理由
まず、
美容外科・美容皮膚科は
れっきとした医療機関です。
白衣を着た医師が
カウンセリングしてくれて
専門用語を使って施術の仕組みを説明してくれると
なんとなく安心してしまいますよね。
でも、
忘れてはいけないのは——
美容医療は「自由診療」=医療保険がきかない“ビジネス領域”だということ。
もちろん良心的な先生もいます。
でも、
「患者をキレイにしたい」以上に
「売り上げ目標」が優先される場面も
残念ながら存在しているという事を
私達は忘れてはいけないと思います。
レーザー治療は“肌を焼く”治療
例えば、
シミ取りに使われるQスイッチレーザーやピコレーザー。
これらは肌に照射してメラニンを破壊することで
シミを目立たなくさせるものだと言います。
でも、
その仕組みを冷静に見てみると
実はこうなっています:
肌に“微細な熱ダメージ”を与えて壊し
それを治す力(創傷治癒)で肌を再生させる
この創傷治癒の過程で
肌は元の状態とは異なる組織を作ることがあります
よく表現されるのは「軽いやけど」です。
表皮の基底部分にあるメラニンを壊して
シミを目立たなくさせます。
しかし、
気を付けたいのは
真皮層まで達するような損傷となってしまった場合、
二度と元の構造には戻らないという事まで
詳しく説明してくれる医師は、
残念ながら多くないかもしれません。
傷ついた部分には
再生された瘢痕(はんこん)組織と呼ばれる
いわば“なんちゃって真皮”のような組織ができます。
もちろん、医師は
「大丈夫」「ほとんど跡は残りません」
と言うかもしれません。
でもそれは、
- 肌が厚くて再生力が強い人
- 若くて炎症の引きが早い人
- ダウンタイムの過ごし方が完璧な人
など、かなり“条件がいい”人
のケースであることが多いんじゃないの?
と私は感じるのです。
瘢痕ってどういうこと?
瘢痕とは
皮膚のコラーゲン構造が壊れたあと
急ごしらえで修復された跡のようなもの。
つまり、
一度壊れた組織を
急いで修復するために形成された“代替組織”。
正常な真皮は網目状に整っていますが
瘢痕ではそれが乱れています。
そして瘢痕組織は
元のような柔軟性や機能を持たないばかりか、
皮膚としての代謝も非常に乏しくなります。
血管や線維芽細胞の活動も減り、まるで
“そこにいるけど、何もしていない”ような細胞たちが詰まった組織になります。
つまり、
「そこにずっと居続けるけど、肌としての役割は果たさない」
という状態。
このような瘢痕は、
通常のターンオーバーでは入れ替わりません。
だから、一度できてしまうと、
薄くなることはあっても完全に消えることはない・・・
つまり、
その部分が“本来の肌よりも美しくなる”ことは、基本的にはないのです。
その結果:
- ツルッと光る質感になる
- うっすら凹む、または硬くなる
- 周囲と色が違って見える
など、
“自分にしかわからない違和感”
が残ることがあったりするようです。
医師の説明を鵜呑みにしない
私は、「医師の言うことを信じるな」
と言いたいわけではありません。
けれど、
「医師が言ったから安心」
「あのクリニック有名だから大丈夫」
といった思考停止には
注意が必要だと思っています。
実際、私の周囲でも
「色素沈着がなかなか引かない」
「赤みが数ヶ月消えない」
「シミは消えたけど、なんか肌質が変わった」
「テカテカした質感になってむしろ目立つ」
といった話を聞くのも納得です・・・
一時的な“ハリ”に惑わされない
「ハイフをしたらハリが出て若返った感じがした」
という話を聞きます。
実際、創傷治癒の過程で
一時的にコラーゲンが増えるため、
肌がふっくらして見えることはあります。
でも、それは
「再生途中の一時的な盛り上がり」のようなもので、
元の構造が完全に再現されたわけではありません。
さらに、
そのコラーゲンは時間とともに減少し、
ふくらみも徐々に失われてしまいます。
つまり・・・
定期的に施術を続けなければ
“ふっくら”した状態を保つことは難しいのです。
破壊された真皮は、完全には戻らない。
それが、皮膚という“臓器”の現実です。

美容医療を受けるなら、「肌に責任を持つ」ことから
私は、美容医療そのものを否定しているわけではありません。
ただ、
自分の肌の状態・構造・反応を理解せず、
「やってもらえばキレイになるでしょ」
と安易に受けるのは、とても危うい行為だと思っています。
いちばん安全で、強くて、整っているのは——
何も壊していない健康な皮膚
だと思うんです。
“壊してから治す”という選択をするなら、
- 本当にその施術が自分に必要なのか?
- 元に戻らない変化を許容できるのか?
- また同じ施術を定期的に続けていけるのか?
- 後悔したとき、自分で受け止められるか?
そういったことまで含めて
よく考えてから決めるべきだと思うのですが
いかがでしょうか。
まとめ
- 美容医療=安全とは限らない
- 医師の言葉を鵜呑みにせず、自分で理解して判断を
- レーザー治療は“軽いやけど”を起こして再生させる行為
- 瘢痕はできることもあるし、肌質によっては残る
- 一時的なハリに惑わされず、皮膚の再構築の限界を理解する
私は、
「創傷治療は瘢痕を作ることにつながる以上、
やるなら覚悟をもって、
そうでなければ安易に受けない方がいい」
と考えています。
肌は、一生ものですからね。
今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
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