ターンオーバーが早すぎるのに角質がたまる?──矛盾に気づいて始めたスキンケア見直し

「”ターンオーバー”が早いのは若い。
つまり早い方が良い」

ずっとそう思っていました。

40代に入ってから
なんとなく肌の調子が不安定になってきた。

乾燥するのにベタつく。
毛穴が気になる。

ニキビもできやすくなった。

昔はこんなに肌の悩みが多くなかったのに…。

そう思いながらも「年齢のせいかな」と
なんとなく受け入れていたけれど

最近ふとしたきっかけで
ある“矛盾”に気づいてしまったんです。

「私の肌、ターンオーバー早すぎるのに、
なんで角質たまってるの?」

この気づきが
私のスキンケアを見直すきっかけになりました。

今日はその経緯と、試行錯誤の中で感じたこと
そして今取り入れているケアについて
記録としてまとめておこうと思います。

ターンオーバーは“早い”方がいいと思っていた

まず前提として、私はずっと
「肌のターンオーバーが早い=良いこと」
だと思っていました。

コスメ広告でも
「ターンオーバーを促進」って書かれてるし
「古い角質が溜まらずに、新しい肌がどんどん生まれてくる」って
なんか美肌っぽい響きですよね?

だから

「促進」されてることはむしろ
嬉しいことだと思っていました。

実際、ピリピリするのに
人気のピーリングアイテムを使ってた時期もあるし
「ちょっと赤くなるのは効いてる証拠」
とか思っていたんです。

でも、肌の調子はあまりよくならなかった。

むしろ年々
「肌が敏感になってきたな…」と思うように。

肌の様子を観察してみたら、
謎の“詰まり”がいっぱい…

ここ1年ほど、
メイク前に「肌がザラつくな」と
感じる日が増えていた。

ファンデがなんか浮く。

下地がうまく密着しない。

ある日、鏡でまじまじと肌を見てみたら
目立つわけじゃないけど

小さな白いツブツブ(たぶんマイクロコメド)
がいっぱいあることに気づいた。

これって
皮脂詰まり?角栓?角質?

とにかく

「肌が綺麗じゃない」ことだけは明確でした。

「どうしてこんなに詰まってるんだろう?」

そう思って調べていたら
出てきたのがこの言葉。

「ターンオーバーが早すぎると、未熟な角質が表面に出てしまう」

…え?

ちょっと待って。
ターンオーバーって
早いといいんじゃなかったの??

早すぎるターンオーバーは、肌にとって逆効果?

改めて肌の仕組みを調べてみると
驚きの事実がいくつかありました。

本来、肌のターンオーバーは約28日周期

本来、肌が生まれ変わる理想的な周期
というのは28日のようで・・・

年齢とともに遅くなると言われています。

でも、何らかの刺激や乾燥などのストレスを受けると
それを修復しようとして
ターンオーバーが「早まってしまう」ことがあるそう。

この“早まり”が問題。

早く生まれ変わるってことは
まだ未熟な角層細胞(バリア機能が弱い細胞)が
表面に出てくる
ということ。

つまり、

外部刺激に弱くなって、炎症が起こりやすくなる

そしてもう一つの問題。

ターンオーバーが早まっても
古い角質がきちんと“はがれ落ちる”とは限らないらしい…

なぜかというと、

角質細胞の成熟が不十分だから
自然な剥離メカニズムが働かないまま、
未熟な角質が積み重なってしまう。

結果、角質が「たまる」。

つまり、

ターンオーバーが早いのに角質が溜まる
という矛盾した状態になる。

・・・なるほど
これが今の私の肌なのかもしれない。

ピーリングやスクラブはNG?

ここで考えるのが、
「じゃあ古い角質を取り除くためにピーリングしたらいいのでは?」
ということ。

でも、私は敏感肌で刺激に弱い…

。実際、酵素洗顔やスクラブを使っていた時期には
肌が赤くなったりピリピリした経験が何度もありました。

合わないと分かっていても
「角質を落とさないと詰まるし…」という不安から
時々恐る恐る使ったりしていました。

でも、ようやくわかりました。

「刺激を与えないこと」が
今の肌にとって最優先なんだ
ということに。

肌のターンオーバーを「整える」ケアへシフト

ここから私のスキンケア方針は大きく変わりました。

これまでは

「何を足すか(保湿、美白、ピーリング)」に
意識が向いていたけど

今はまず
「肌の自己回復力を取り戻す」こと
に全集中。

土台が出来ていない土地に頑丈な家は
建たないのと同じですよね。

見直したポイント

そこで、私が見直したポイントは以下の通りです。

1. 洗顔の見直し

以前は「しっかり落とす」ことを重視して
洗いあがり、さっぱり・すっきり!
みたいな洗顔料を朝晩使っていましたが、
まず、これを見直しました。

敏感肌でも使えてピーリング効果もあるという、
アクセーヌのリセットウォッシュ。

洗いあがりはなんだかスッキリしなくて
ぬるつく感じがあまり好みではなかったけれど、
今まで受けていた「刺激」がなくなったのか
顔に赤みは出なくなりました。

2. スキンケア商品は刺激成分を避ける

刺激になる可能性のある成分を避けてみました。

  • エタノール(アルコール類)
  • グリセリン(私の肌には合わない)
  • 精油(香りに敏感なので刺激になることも)

これらは多くの市販品に含まれている成分です。

3. スキンケア商品で炎症ケア+ターンオーバー調整

現在は、敏感肌でも取り入れやすいケア成分を中心に
自作の化粧水(低刺激成分のみ)と
シンプルな保湿で整えていますが、

「促進」ではなく
「調整・正常化」してくれる成分が配合されている
商品を使ってみたりしました。

例えば:

  • アラントイン:肌荒れ防止・抗炎症作用
  • ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6):皮脂調整+炎症抑制
  • セラミド:バリア機能強化
  • トレハロース・ベタイン・スクワラン:刺激なく保湿

でも、

例えばアラントインが入っていても、
エタノールが入っていたり

セラミドで潤う系の化粧水には
必ずと言っていいほど
私の苦手なグリセリンが入っていたり…。

本当に自分に合うもの、
自分の求めているスキンケアアイテムには出会えない現実を
思い知る事になったんですね。

気づいたこと:肌は“整える”ことで応えてくれる

以前の私は、常に
「足りないものを足す」という発想でした。

でも今は、
「整える」ことの方が大事だと感じています。

毎度同じ事を言っていますね(笑)

肌のターンオーバーを“促進”するのではなく、
“正常化”させてあげること。

それが、マイクロコメドや
角質の詰まり対策にもつながるんだと実感しています。

最後に:矛盾に気づけたことで始まった、私の肌との対話

「ターンオーバーが早いのに角質がたまる」

という矛盾に気づいたことは
私にとってスキンケア人生の大きな転換点でした。

この気づきがなかったら
きっと今も「ピーリングで剥がさなきゃ」と
焦っていたかも・・・

”知らない”って、怖いです。

肌はとても正直。

でも、声が小さいから
見落としやすい。

だからこそ、

毎日ちょっと立ち止まって
自分の肌の声に耳を傾けていきたいなって
思えるようになったんですね。

もし、私のように
肌トラブルで悩んでいる方がいたら

あなたの肌にも
思いもよらない矛盾が潜んでいるかもしれません。

その違和感こそが、見直しのサイン。

「変わりたい」と思うより前に
「気づく」ことから、きっとすべては始まるのだと思います。

肌トラブルのない健やかな毎日を目指して
整えていけるといいですね。

今回もお読みいただき、ありがとうございました!