年齢とともに増える活性酸素は
細胞や肌にダメージを与えます。
でも、
抗酸化物質をうまく使えば
活性酸素の攻撃を和らげられるんです。
今回は、
体の中で起きる酸化の仕組みと
抗酸化物質がどのように細胞を守るのかを
具体的にお話してみようと思います。
注意:マニアックな内容です
Contents
活性酸素って何?
私たちの体は、
食べ物や酸素から
エネルギー(ATP)を作っています。
そのときに、
どうしても活性酸素(フリーラジカル)が
生まれてしまうんです。
活性酸素は、
DNAや脂質、タンパク質を傷つけることがあるので
体にとってはちょっと危険。
活性酸素(フリーラジカル)とは?
私たちの体は酸素を使ってエネルギーを作ります。
そのとき、酸素の一部が“ちょっと暴れん坊”になった状態ができます。
この暴れん坊酸素が活性酸素(フリーラジカル)です。
・普通の酸素 → 体に必要な働き
・活性酸素 → 周りの細胞を傷つけることがある
少しなら免疫や代謝に役立ちますが、
増えすぎると肌や細胞を傷つける原因になります。
でも、
体には守ってくれる仕組みがちゃんとあります。
それが「抗酸化物質」です。
抗酸化物質の種類と働き
活性酸素の“暴れん坊攻撃”から
体を守るのが、抗酸化物質です。
抗酸化物質には、大きく分けて
- 身体に元々備わっている酵素型
- 食べ物やサプリから摂る非酵素型
の2種類があります。
これらが協力して
活性酸素を無害化することで
細胞や肌を守ってくれるのです。
つまり、
抗酸化物質が体に十分あれば
活性酸素の攻撃にも安心感がありますよね?
ここからは、
体の抗酸化物質を
増やす・応援する方法を具体的に紹介していきます。
1. 酵素型抗酸化物質(体内で働く掃除役)
体の中には、
活性酸素を順番に無害化する酵素があります。
代表的なのは以下の3つです。
- SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)
スーパーオキシドという活性酸素を、まだ強いけれど扱いやすい過酸化水素(H₂O₂)に変えます。 - カタラーゼ
過酸化水素(H₂O₂)を水(H₂O)と酸素(O₂)に分解して完全に無害化します。 - グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)
過酸化水素を水に変える際、グルタチオン(GSH)が酸化されて反応を助けます。
→ 酵素と体内の抗酸化物質が協力して、活性酸素をお掃除。
体の中の酵素は、
活性酸素を順番に片付ける
“掃除役”なんですね。
2. 非酵素型抗酸化物質(食べ物やサプリから補う守り手)
体内の酵素だけではカバーしきれない分は
食べ物やサプリから
抗酸化物質を補うことができます。
代表的なものを挙げると次の通りです。
- ビタミンC(アスコルビン酸)
水溶性で血液や細胞液に多く、活性酸素に電子を渡して中和します。 - ビタミンE(トコフェロール)
脂溶性で、細胞膜を守り、脂質の酸化を防ぎます。 - ポリフェノール(カテキン、アントシアニンなど)
電子を渡して活性酸素の暴れん坊を静めます。 - コエンザイムQ10
ミトコンドリアでエネルギーを作りながら、酸化防止の働きもします。
すべて、肌や健康にいいと
聞いたことがあるものばかりではないでしょうか?

3. 日常でできる抗酸化対策
抗酸化物質をしっかり活かすためには
日常生活の工夫も大切です。
- 野菜や果物を意識して摂る
→ ビタミンCやポリフェノールを補える - ナッツや植物油で
→ ビタミンEを補給 - 適度な運動
→ 酵素型抗酸化物質の働きを活性化 - 紫外線やタバコを控える
→ 活性酸素の発生自体を減らす
生活習慣を整えるだけでも、
酸化ダメージを減らせるんですね。
意識と習慣次第で体を守れる
活性酸素はゼロにすることはできませんが
抗酸化物質を上手に活用することで
量をコントロールすることが可能です。
酵素型は、体内で掃除役として働き
非酵素型は
食べ物から補う守り手として活躍します。
そして、
日常生活の中でのちょっとした工夫が
酸化ストレスを減らす
大きな助けになります。
体の仕組みと食事・生活を組み合わせると
酸化ストレスを上手に管理できるんですね。
ここまでまとめると、
抗酸化物質は
体内の掃除役(酵素型)と
外から補う守り手(非酵素型)が協力して
活性酸素の攻撃から
細胞や肌を守ってくれるということです。
さらに、
日常生活のちょっとした工夫も加えることで
酸化ストレスをより効果的に管理できます。
まとめ:意識と習慣で酸化ストレスをコントロール
体内でエネルギーを作るとき
どうしても生まれてしまう活性酸素。
増えすぎると
細胞や肌にダメージを与えますが
抗酸化物質が味方になってくれます。
体には、
活性酸素を順番に無害化する
酵素型抗酸化物質があり、
さらに
食べ物やサプリから摂る
非酵素型抗酸化物質がそれを補います。
そして、
野菜や果物を意識した食事、
ナッツや植物油の活用、
適度な運動、
紫外線やタバコを控える…
といった日常の工夫も加えれば、
体の守りはさらに強くなります。
酸化は避けられないけれど、
体の仕組みと自分の意識を組み合わせれば
加齢による酸化ダメージも減らせるんですね。
小さな意識や習慣が
肌や細胞の健康を守る大きな力になる――
こう考えると、
毎日の工夫も前向きに取り組めそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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