40代に入ってからでしょうか。
急に、肌や髪の変化を
「年齢だから仕方ない」と
片づけられなくなりました。
同じ化粧品を使っているのに
ある日は調子が良く、
ある日はカサつく。
ドライヤーの使い方ひとつで、
髪のまとまりが
まるで違う日もある。
「何が違うのだろう?」
そう思って調べていくうちに、
ひとつの共通点に
行き着きました。
それが
タンパク質です。
肌も、髪も、爪も。
私たちの美しさを形づくっているものは、
突き詰めると
ほとんどがタンパク質でした。
今回はそんなタンパク質について
書いてみようと思います。
Contents
タンパク質は「環境」によって性質が変わる
そもそも、タンパク質は
とても優秀で
とても繊細な物質です。
私たちの体が
正しい形を保っていられるのは
タンパク質を含め、様々な物質の
一定の環境が整っているから。
タンパク質に限って言うと、
- 温度
- 水分
- pH
そのどれかが大きく崩れると
タンパク質は
本来の立体構造を保てなくなります。
これを
タンパク変性と呼びます。
変性というと
「酸化」や「老化」のように
どこか
「悪いもの」のように
聞こえるかもしれません。
でも実は、
変性そのものは
特別なことではありません。
お肉に火を通すと
固くなるのも、
卵が生から
ゆで卵に変わるのも、
すべて
タンパク質の変性です。
そして
私たちの肌や髪も、
同じタンパク質で
できている。
つまり
日常のちょっとした環境の違いが、
そのまま
美容の差になって現れる
ということなんですね。
タンパク質と“温度”
美容というと
コスメの成分やブランド、
最新の情報等に目が行きがちです。
でも実は
どんな高価な美容液よりも
毎日の生活の中で
確実に影響しているものがあります。
それが
温度です。
生卵がゆで卵になるように
食事の調理法をはじめ、
洗顔のお湯。
ドライヤーの熱。
アイロンの設定温度…
これらはすべて
タンパク質に
直接影響を与えています。
タンパク質は、熱によって
簡単に形を変えてしまう物質なんですね。
タンパク質をどう扱うか
繰り返しますが、
肌・髪・爪はすべて
タンパク質でできています。
つまり
タンパク質をどう扱うかが、
美容そのもののカギになる
ということです。
部位別にお話しますね。
肌(スキンケア・洗顔)
肌のハリを支える
コラーゲンも
タンパク質です。
ここで大切なのが
洗顔時の温度。
理想は32〜34℃。
体温より
ほんの少し低い
ぬるま湯です。
40℃以上のお湯で洗うと、
肌のタンパク質の間にある
セラミドなどの保湿成分が
流れ出やすくなります。
その結果
乾燥して小じわが
目立ちやすくなります。
「温かいお湯=気持ちいい」
でも、
「肌には厳しい」。
この事実を知ってから、
洗顔時の温度を
見直しました。
ヒートショックプロテインという例外
ただし、温度は
悪者だけではありません。
40〜42℃程度の刺激で
体内では
ヒートショックプロテイン(HSP)
というタンパク質が作られます。
これは、
傷ついたタンパク質を修復する
いわば
体内の修理屋さん。
適度な温熱刺激は、
肌のハリを守る方向に
働くこともあります。
「やりすぎない高温」
このバランスが
とても大切だと感じました。
美容医療に見る「良い変性」?
美容クリニックで行われる
ハイフ(HIFU)やラジオ波。
これらは、
タンパク質の変性を
あえて利用した施術です。
真皮や筋膜に
熱を加えることで、
タンパク質に軽い損傷を与えます。
すると、
- 熱による収縮で、即時的な引き締めが起こる
- 修復過程で、新しいコラーゲン生成が促される
といった反応が起こります。
つまり、
コントロールされた変性は、
美しさにつながる「きっかけ」になる
ということです。
ただし
ここでひとつ
大切な前提があります。
ハイフやラジオ波は、
タンパク質の熱変性の
”良い”といわれる作用部分に着目した
代表的な例ではありますが
万能な方法ではありません。
一度損傷したタンパク質も、
肌が「修復された」と判断すれば
コラーゲン生成は
自然と落ち着いていきます。
これは
老化が進んだからではなく、
身体が正常に働いている証拠です。
そのため、
効果は一時的なもの。
永続的なものではありません。
このタンパク質の変性を
利用した見た目の”美しさ”を
保ち続けるためには
定期的な照射が必要になる
という現実があります。
そして、美容医療は、
タンパク質への『究極の刺激』。
だからこそ
土台となる日々の
タンパク質ケア(食事や保湿)が
不十分だと、
その効果も半減してしまうということも
知っておいたほうが良い事実。
美容医療は、
老化を止めるものではなく
老化と上手に付き合うための
ひとつの選択肢。
だから私は
安易に手出しはしません。
日々のケアや
生活習慣の積み重ねの上に
それでも使いたいと思える人が、
納得して選ぶものだと、
私は感じています。
髪の毛(ヘアケア)
髪は
ほぼタンパク質の塊です。
特に注意したいのが
濡れているかどうか。
濡れた髪は
タンパク質の結合が緩み、
とてもデリケートな状態になっています。
そのため、
約60℃程度から変性が始まると
言われています。
お風呂上がりの髪に
ドライヤーを近づけすぎると
髪の内部の水分が急激に蒸気化し、
内側から構造を押し広げて
空洞化してしまいます。
これが、
髪がパサパサになったりする
理由の一つです。
髪を乾かす際は
ドライヤーから15〜20cm離して
熱くなり過ぎないように
気を付けましょう。
一方、
乾いた髪はある程度
熱に耐えられますが
130℃以上ではダメージが
蓄積しやすくなる。
特に
180℃以上のアイロンは
要注意です。
美髪のための実践
私が意識しているのは、
- ドライヤーはスカルプモード
- 同じ場所に当て続けない
- 最後に冷風を当てる
冷風は、変性しかけた
タンパク質を落ち着かせ
髪表面のキューティクルを
引き締めてくれます。
食生活(インナーケア)
タンパク質は食べ方でも
影響を受けます。
高温で
焦がしすぎると、
AGEs(糖化最終生成物)
が発生しやすくなります。
AGEsは
肌のくすみや
黄ぐすみの
原因になります。
揚げ物や
直火焼きばかりでなく、
- 蒸す
- 茹でる
- 低温調理
を取り入れる。
これも
立派な美容ケアだと
感じています。
食べ盛りの子供たちには
「あっさりし過ぎ!」と
不評なんですけどね(笑)

学び・気づき
調べていく中で
私が一番腑に落ちたのは、
美しさは、
タンパク質を意識する事。
うまく取り入れることはもちろん、
タンパク質を壊さないことでもあり、
上手に壊すことでもある
ということでした。
生活の中で、
守るべきときと
刺激を与えるとき。
この見極めが、
40代以降の美容には
とても大切なのだと思います。
まとめ
最後に、私なりの
”タンパク質を守るルール”を
まとめておきます。
- 洗顔:32℃前後のぬるま湯
- 髪:ドライヤーはスカルプモードで乾かし、冷風で〆る
- ヘアアイロン:150℃前後で短時間
- 食事:焦がしすぎない調理でタンパク質を意識的に摂る
美容の正体は
意外とシンプルでした。
タンパク質を
どう扱うか。
その積み重ねが、肌や髪に
そのまま表れるのだと感じています。
完璧にはできなくても、
今日より少しだけ丁寧に。
毎日の積み重ねが
美しさと生き様になると信じて
これからも
穏やかに丁寧に
暮らせたらいいですね。
今回もお読みいただき、ありがとうございました!
【お知らせ】※少しだけ、今年の終わりに・・・
2025年は、
私にとってこのブログを始めた
記念すべき一年になりました。
手探りで書き始めたにもかかわらず、
読んでくださる方がいて
ここに足を運んでくださる方がいて。
そのひとつひとつが、
本当に大きな励みでした。
心から、ありがとうございます。
来年の記事は
量よりも「深さ」を大切にしながら
さらに自分の言葉と向き合う一年に
したいと思っています。
そのため
この投稿をもって
いったん更新をお休みし、
次の更新は2026年からと考えています。
少しペースを整えながらにはなりますが
その分、
今よりも丁寧な内容を
綴っていけたら嬉しいです。
どうか
あたたかく穏やかなクリスマスと
素敵な年末年始をお過ごしください。
そしてまた
ここでお会いできる日を
楽しみにしています。
2025年
ありがとうございました。












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